POPs条約 新規追加物質一覧



POPs条約 新規追加9物質(群)一覧(COP4)

POPs条約(ストックホルム条約)の第4回締約国会議(COP4)が2009年5月4日〜8日に行われ、新たに9種類の物質がPOPs条約の付属書に追加されることが決定しました。
POPsとは残留性有機汚染物質のことで、毒性、難分解性、生物蓄積性および長距離移動性の特徴を持つ物質のことを総称しています。
(経済産業省や環境省のニュースリリース、プレスリリースには9種類の物質とあるように、9物質というよりは、9物質群というほうが近いかもしれません。)

 

今回POPsが規制されることになる物質の主な用途として、プラスチックの難燃剤、農薬関連物質、撥水撥油剤・界面活性剤の用途があります。
規制対象となるPOPsの全てが禁止物質として規制されるわけではなく、用途によっては、代替の見通しの立たない用途があるため、その用途を除外する規定があります。
つまり、適用除外用途があると言い換えることもできます。

 

POPs条約のCOP4で新規追加物質として付属書へ追加が決定された9物質(群)は以下のようになります。
付属書Aは廃絶、付属書Bは制限、付属書Cは非意図的放出の削減と区分されています。

 

 

POPs条約 付属書への新規追加物質

 

物質名:CAS No.の順で記載しています。
CAS番号は、経済産業省、環境省のニュースリリース、プレスリリースに記載されていなかったものは管理人が独自に調べて追記しています。

 

1. 付属書Aへの新規追加物質

  • テトラブロモジフェニルエーテル:40088-47-9、

    ペンタブロモジフェニルエーテル:32534-81-9

  • クロルデコン:143-50-0
  • ヘキサブロモビフェニル:36355-01-8
  • リンデン(γ−HCH):58-89-9
  • α−ヘキサクロロシクロヘキサン:319-84-6
  • β−ヘキサクロロシクロヘキサン:319-85-7
  • ヘキサブロモジフェニルエーテル36483-60-0、

    ヘプタブロモジフェニルエーテル:68928-80-3

 

2. 付属書Bへの新規追加物質

  • ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS):1763-23-1とその塩、

    ペルフルオロオクタンスルホン酸フルオリド(PFOSF):307-35-7

    注)

    PFOSのCAS No.(CAS番号)は、ペルフルオロオクタンスルホン酸(またはパーフルオロオクタンスルホン酸とも呼ばれます)のCAS No.として1763-23-1を記載しています。 PFOSの塩にはいろいろありますので、POPs条約 新規追加物質(2009年5月)で解説します。

 

3. 付属書AおよびCへの新規追加物質

  • ペンタクロロベンゼン CAS No: 608-93-5


POPs条約 新規追加9物質(群)一覧(COP4)関連記事

POPs条約と規制対象物質
POPs条約の規制物質(POPs)は、POPRC、COPにて新規の追加物質が検討されます。
POPRC4終了時で、PFOSやポリブロモジフェニルエーテル(PBDEの一種)、
ヘキサブロモビフェニル(PBBの一種)などが新規規制物質候補として挙がっています。
POPs条約とPOPs検討委員会(POPRC1および2)検討結果概要
POPs検討委員会第1回、第2回会合では、
クロルデコン、リンデン、ペンタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモビフェニル、
PFOSの5物質について、POPs条約への対象物質追加の検討が行われました。
PFOSとPOPs検討委員会第3回会合(POPRC3)結果概要
POPs条約の新規追加物質として候補に挙がっているクロルデコン、リンデン(γ-HCH)、
ペンタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモビフェニル、PFOSはCOP4へ勧告されます。
PFOSについては、エッセンシャルユース(適用除外用途)を必要に応じ収集します。
POPs検討委員会第4回会合(POPRC4)結果概要
POPs条約の新規規制物質としてCOP4で規制対象として勧告される物質は、
PFOSやヘキサブロモビフェニル、ヘキサブロモビフェニルなどの9物質となりました。
主に、農薬や殺虫剤、プラスチック難燃剤としての用途があるPOPsです。