PFOSとPOPs検討委員会第3回会合結果概要


PFOSとPOPs検討委員会第3回会合(POPRC3)結果概要

POPs検討委員会の第3回会合(POPRC3)は、2007年11月に行われました。
POPRC2までで、新規追加候補のPOPsとして5物質が挙がっています。
POPRC3でPOPsについて検討された結果、以下のような概要となりました。

 

POPsの新規追加物質として当初から検討している、クロルデコン、リンデン(γ-HCH)、ペンタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモビフェニル、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸およびその塩のことでPFOSF含む、以下同様)の5物質については「 危険の管理に関する評価 」を作成することとが決定されています。
PFOSはパーフルオロオクタンスルホン酸またはペルフルオロオクタンスルホン酸などと呼ばれます。

 

PFOS以外の4物質については、POPs条約対象物質として付属書A(廃絶=製造・使用禁止等)への追加、PFOSについては付属書Aまたは付属書B(制限)への追加について第4回締約国会議(COP4)へ勧告することが決定されました。

 

また、PFOSについては、付属書AまたはBに追加するという結論は変えないものの、エッセンシャルユースについての情報を必要に応じて収集することとなっています。
エッセンシャルユースとは適用除外用途のことです。

 

EU(欧州連合)のRoHS指令には適用除外用途という項目があり、規制対象有害物質の使用に関して免除規定がありますが、POPs条約のPFOSでもRoHS指令と同様に適用除外用途について検討されることとなった、ということになります。

 

なお、ペンタクロロベンゼン、オクタブロモジフェニルエーテル、α-HCHおよびβ-HCHについては、「 リスクプロファイル 」を作成することが決定されています。
短鎖塩素化パラフィンと新規に提案されたエンドスルファンについては、検討が保留されました。

 

PFOSおよびその塩、PFOS類縁化合物と経済産業省の調査

2007年5月に経済産業省で行ったPFOSおよびPFOS類縁化合物に関する調査では、PFOS含有情報の提供および含有している場合のエッセンシャルユース(適用除外用途)の提案等が募集されました。

 

調査の背景や調査結果及びこの調査に基づいた日本からのコメント等についての記載があり、「 PFOS類縁化合物の例示(96物質リスト) 」なども掲載されています。
詳しくは、
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/03kanri/c05temp2.htm
を参照ください。

 

PFOSの塩には、CAS No.29457-72-5のPFOSのリチウム塩(パーフルオロオクタンスルホン酸リチウム)や、CAS No.2795-39-3のPFOSのカリウム塩(パーフルオロオクタンスルホン酸カリウム)などがあります。

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